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宮城の配管工事(業者)のコラム

超音波探傷試験(UT)とは?|原理や種類、検査でわかることを解説

■超音波探傷試験とは?

超音波探傷試験は、金属や溶接部の内部に超音波を当てて、目に見えない傷や異常を確認する検査です。

配管や鋼材、設備に使われる部材の品質確認や点検の場面で使われることが多く、外から見ただけでは分かりにくい内部の状態を把握したいときに役立ちます。

配管工事で超音波探傷試験が行われる場面

配管は、気体や液体を安全に通すため、接合部まで含めてしっかり確認する必要があり、超音波探傷試験が品質を確認する方法のひとつとして使われています。

また、設備の更新前後や定期点検の際に、配管や部材の状態を確認したい場面でも行われます。工事中だけでなく、工事後の確認や保全の判断にも関わるため、現場で活用されることが多い検査です。

■超音波探傷試験の仕組みと原理

超音波探傷試験では、人の耳には聞こえない高い周波数の音を、探触子という器具から当て、傷や材料の境目で反射した波を探傷器で確認することで、外からは見えない内部の異常を見つけていきます。

仕組みの基本は、超音波がまっすぐ進み、何かに当たると反射する性質を利用することです。たとえば、金属の中に割れや空洞のような部分があると、音の伝わり方が変わるため、その境目で反射が起こります。反射の強さからは傷の大きさの目安を、超音波を送ってから戻るまでの時間からは、傷の位置や深さの目安を判断します。

表面の状態や部材の形によって結果が左右されることもあるため、検査したい対象に合った方法を選ぶことが大切です。

■超音波探傷試験の種類

超音波探傷試験にはいくつかの種類があり、対象となる部材の形や確認したい欠陥に応じて使い分けます。

種類ごとの違いを知っておくと、検査方法を検討するときに判断しやすくなります。

垂直探傷

垂直探傷は、部材に対してまっすぐ超音波を入れる方法です。

内部に傷がある場合は底面の反射より手前で反応が出るため、内部の異常を見つける手がかりになります。鋼板のように表面が比較的平らな部材で使いやすい方法です。

斜角探傷

斜角探傷は、超音波を斜めに入れて内部を確認する方法です。

真上から超音波を当てにくい形状でも検査しやすく、主に溶接部の傷の確認に使われます。配管や鋼構造物の溶接部は表面に凹凸が出やすいため、垂直探傷ではなく斜角探傷が選ばれる場面が多くあります。

リニアスキャン

リニアスキャンは、複数の振動子を並べた探触子を使い、垂直方向に超音波を入れる方法です。

得られたデータを解析すると、断面の状態や腐食の広がりを画像として把握する事ができます。内部の状態を面で把握したいときに役立つ方法です。

セクタースキャン

セクタースキャンも、複数の振動子を並べた探触子を使う方法で、こちらは超音波を斜め方向に入れて調べます。

さまざまな角度のデータをまとめて断面画像として確認しやすく、溶接部の内部検査で使われることが多い方法です。角度を細かく調整しながら見たい場合に向いており、傷の位置を立体的に捉えやすいのが特長です。

■超音波探傷試験のメリット

部材を壊さず内部の傷を確認できる

超音波探傷試験は、部材を切断したり分解したりせずに内部の状態を確認しやすい方法です。検査後もそのまま使いたい部材や設備に向いており、外観では分からない割れや未溶着、空洞などの有無を確認するときに役立ちます。

厚みのある部材にも対応しやすい

圧力容器や橋梁、構造物などの現地溶接の検査にも活用されており、厚みのある部材や配管まわりの確認方法として検討しやすい試験です。対象物の条件によって向き不向きはありますが、厚みがあるから検査しにくいとは限らない点は大きなメリットといえます。

その場で結果を確認しながら検査を進めやすい

超音波探傷試験は、反射波の情報をその場で確認しながら進めやすい点もメリットです。
機器によっては断面を画像で見やすく表示し、腐食の広がりや内部の状態を把握しやすいです。現場で検査結果を見ながら判断したい場面でも使いやすく、作業の進め方を調整しやすい方法です。

■仙台で超音波探傷試験や配管工事のご相談は【さくら株式会社】へ

当社は、各種配管工事に加えて非破壊検査業務にも対応しています。自社社員で周辺工事まで対応できる体制があるため、仙台で超音波探傷試験や配管工事をあわせて相談したい方にもご相談いただきやすい環境です。

検査方法や配管工事について確認したいことがある方は、さくら株式会社までお電話またはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

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